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少し面白かった映画 ブログトップ
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誘う女 (アメリカ・1995年) [少し面白かった映画]

 監督はガス・ヴァン・サント。
 原作はジョイス・メナード。
 脚本はバック・ヘンリー。
 主演はニコール・キッドマン。
 主人公はテレビでお天気キャスターをしているスーザン・ストーン。テレビで有名になりたい、華やかなニュース・キャスターになりたいという野望をかなえるため、セックスの虜にした少年に、邪魔な夫を殺害させる。
 1990年、実際に起こった、22歳の女性教師が15歳の少年を唆して夫を殺害させた事件をもとにした小説が原作。
 ストーリーにサスペンスの面白さはあり、ニコール・キッドマンのコケティッシュな熱演も伝わってくるが、登場人物の誰一人、共感・好感・興味を、感じさせられないところが、もの足りなかった。
 嘘を嘘で塗り固めていく悪女のキャラクター。不良少年たちのキャラクター。ありふれた描き方の悪女であり、不良少年たち。
 映画でも小説でも、主役の悪女というのは、悪女の魅力が伝わってこなければ、面白さは半減する。私にとって、悪女の魅力とは、ルックスだけでなく、謎めいて、神秘的で、ミステリアスな魅力。この映画の主人公には、それらがなかった。
 ラストで、罰が下されたように、スーザンの身に惨劇が起こるという結末は、予想外だった。 

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あしたのジョー 劇場版(日本・1980年) [少し面白かった映画]

 監督は福田陽一郎。
 原作は高森朝雄(梶原一騎)、ちばてつや。
 脚本は福田陽一郎。
 声の出演はあおい輝彦、他。
 主人公は、プロ・ボクサーのチャンピオンを目指している少年・矢吹丈。愛称は、ジョー。少年院に入っているジョーを見込んでいる、元プロボクサーの丹下が、ボクシングの基本をハガキに書いて毎日送る。少年院に入ったばかりの時、ジョーはリンチを受けるが、ボスの西を倒してしまい、2人の間に友情が生まれる。やがて、凄絶なリンチを受けたり、脱走を試みたりするが、宿命のライバルとなる力石と出会い、負かされてしまう。出所したジョーは、西の事務所に入り、チャンピオンを目指す。
 久しぶりにアニメを見るのも新鮮かしらと思ったのだが、一時期、ファンだったあおい輝彦が主人公の声の出演なので、興味を持った。
 原作が、『少年マガジン』に連載された作品と知っていたし、主人公のキャラクターも予想していた。
 けれど、ジョーのキャラクターは、私の予想とは違っていた。もっと純真無垢な少年、一途で、魅力のあるキャラクターと予想していたら、そうではなかった。ちょっとヒネくれた感じに近く、
(こういうキャラクターだったのね)
 と、意外な気がした。
 久しぶりにアニメを見て、確かに少しは新鮮な気分だったが、ストーリーもキャラクターも他の登場人物も、そう楽しめたというほどでもなかった。当然だが、雑誌連載向け、少年向け、という原作の面白さは、あるような気がした。
 あおい輝彦の、声の出演は良かった。

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ブロンド・ライフ(アメリカ・2002年) [少し面白かった映画]

 監督はスティーヴン・ヘレク。
 脚本はジョン・スコット・シェパード、ダナ・スティーヴンス。
 主演はアンジェリーナ・ジョリー。
 主人公のレイニーは、ローカル・テレビ局のレポーター。高級マンションに住み、プロ野球のスター選手の恋人がいて、充実した生活ぶり。大手テレビ局から抜擢されることになり、その条件が、カメラマンと組み、技術を磨くことだったが、そのカメラマンは昔の恋人だった。彼と取材に行くと、マイクを向けた予言者のホームレスから、「あなたは一週間後に死ぬ」と告げられ、これまでの人生を見つめ直す。
 予言者のホームレスから、近い日の死を宣告され、こんなに幸せで満足できる人生を送っているのにと、死を否定しながらも動揺する主人公の内面が伝わってきた。恋、花形職業、ルックス、高級マンション――それらを手に入れて、幸福で満たされた生活を送る人間の儚(はかな)さのようなものを感じさせられた。
 やはり人間は、1つか2つは不満がある人生を送るように、神様に定められているのかもしれない。
 主役の女優はあまり好きではないが、ストーリーに興味を持った。
 
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ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界(イギリス/デンマーク/カナダ/クロアチア・2012年) [少し面白かった映画]

 監督はサリー・ポッター。
 脚本はサリー・ポッター。
 主演はエル・ファニング。
 1960年代のロンドン。地域紛争や民族紛争やテロが起こる社会背景。幼なじみの2人の少女ジンジャーとローザは、毎日会って、一緒にいる時間を過ごしながら、親の生き方に反発したり。ジンジャーは、奔放なローザに感化されて煙草やお酒を経験してみるが、1人で詩を書く時間が好き。次第にローザから離れ始める。やがて、父のないローザは、ジンジャーの父で思想家のローランドと恋に落ち、肉体関係を持つ。そのことを知ったジンジャーは激しいショックを受け、1人で生きて行く道を探る。
 イギリス人女性監督サリー・ポッター。ジンジャーの父親のキャラクターが、私には好感が持てないというか、あまり好きではないタイプなので、感情移入できなかった。サリー・ポッター監督は、1人の男性として好きなタイプかもしれない。そうでなければ、このような映画は撮影できないと思われる。
 ローランド役のアレッサンドロ・ニヴォラは、比較的イケメン俳優ではあるけれど。
 ロンドンの時代背景とジンジャーの思春期独特の迷いや苦悩が、それなりに伝わってきた。

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ジャッジ 裁かれる判事 (アメリカ・2014年) [少し面白かった映画]

 監督はデヴィッド・ドブキン。
 脚本はニック・シェンク、ビル・ドゥビューク。
 主演はロバート・ダウニー・Jr。
 主人公は敏腕弁護士ハンク。母の葬儀で帰郷するが、地元で判事を勤める父とは、以前から不仲で絶縁状態だった。その父が、殺人事件の容疑者として逮捕される。ハンクは父と小さな口論を繰り返しながらも、父の無罪を信じ、弁護することに。父に不利な証拠がいくつも出てきたり、謎や疑問が湧く中で、ハンクは真相を解明していく。
 法廷サスペンスは面白くて好きだが、少し期待はずれだった。父と息子の関係、主人公と妻の微妙な関係、帰郷して再会した昔の恋人との関係など、あちらこちらの人間関係の模様を盛り込み過ぎ、肝心なサスペンス独特のスリリングな面白さが欠けるからだった。判事が殺人容疑で逮捕されるという設定は面白いのに、結末も意外性やインパクトのない、もの足りなさ。
 ロバート・ダウニー・Jrの弁護士役も、ミス・キャスト、というほどでもないけれど、何となく、もの足りない感じだった。
 もっと面白い法廷サスペンスが観たいと思った。


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裏切りの荒野 (イタリア・1967年) [少し面白かった映画]

 監督はルイジ・バッツォーニ。
 脚本はルイジ・バッツォーニ、ラルフ・セルペ。
 主演はフランコ・ネロ。
 フランスの作家メリメの小説やオペラで有名な『カルメン』のストーリーをもとにした映画ということで、興味を持った。ただし、ジャンルは、あまり好きではないマカロニ・ウェスタン。
 主人公のガンマンのホセは、自由奔放で美しいロマの女性カルメンの魅力に溺れ込んで、強盗団に加わり、逃亡し、あげくの果て、他の男に夢中のカルメンを殺害、身の破滅を招くことになる。
 フランコ・ネロのホセ役、悪くはないけれど、たくまし過ぎる感じ。もう少し、男の純真さ、ひたむきさ、弱さが出ているほうが、私は好き。マカロニ・ウェスタンだから、あのようなキャラクターになるのだと思うけれど。カルメンに翻弄されるホセへのイメージが、あるせいもある。
 カルメンのイメージも、この映画では、やはり違う。この映画だけではなく、他の映画でも、オペラでも、なかなか私のイメージするカルメンを観ることができない。映画やオペラの出来としては、それなりに面白くても、私のイメージするロマの女性らしさが、どれも欠けるためである。あくまでも私のイメージするロマの女性らしさとは何かと言えば、それは結構複雑で、運命的、宿命的、神秘的、本能的、野性的、世間にいないような女性であること。ほとんどの映画やオペラのカルメンは、現実に存在するような、奔放で快楽的刹那的魔性の女みたいな感じに描かれる。それが、私には、もの足りない。
 以前、DVDで観たオペラのカルメンは、わりとイメージが近かった。カード占いで自分の運命を、すでに知っている。闘牛士エスカミーリョに魅了されるカルメンは、もうホセのような男に〈男〉を感じない。
 ラストシーンで、ホセから殺される予感と共に、「あんたと一緒に行くのは嫌! 死んだってあたしはエスカミーリョを愛してるんだから!」というようなセリフを口にして、カード占いのとおり、生命を絶たれてしまう。そのラストシーンが私にとっては、クライマックスと言っていいくらいだが、そのシーンに感動し陶酔できる『カルメン』に、なかなか出会えない。
 現実に存在するようなカルメンでは興醒めであるのと同じように、現実に起こり得るような、愛と嫉妬と憎悪から男に殺害される、というだけのシーンでは、もの足りないというより不完全燃焼の気分におちいる。この映画はマカロニ・ウェスタンとして脚色してあるということで、それなりの面白さは感じたけれど。

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リピーテッド (イギリス/フランス/スウェーデン・2015年) [少し面白かった映画]

 監督はローワン・ジョフィ。
 原作はS・J・ワトソン。
 脚本はローワン・ジョフィ。
 主演はニコール・キッドマン。
 主人公のクリスティーンは夫と2人暮らし。事故の後遺症で、毎朝、目が覚めた時に、前日までの記憶を失っているという記憶障害。夫のことも、結婚していることも忘れてしまうが、夫は理解しながら、クリスティーンを愛していた。夫が出勤すると、担当医師のナッシュから電話がかかってくる。ナッシュの治療を受けていることを、夫には秘密にしていたが、彼の指示で、毎日、記憶をよみがえらせながら、映像日記を撮影。その記憶の断片を語る日記によって、記憶障害の原因が、誰かに襲われたためと知り、その真相を追求する。
 面白そうなミステリーだが、期待はずれ。クリスティーンの行動に、スリリングな面白さが、やや欠けることや、夫との関係が少し曖昧。担当医師のナッシュが怪しげではあるけれど、キャラクターとしてのもの足りなさも感じた。
 原作の小説は面白そうだが、この映画では、ミステリー独特のストーリー展開や予想外の結末のラストシーンに、迫力も欠ける気がした。

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ジャンヌ・ダルク (フランス/アメリカ・1999年) [少し面白かった映画]

 監督はリュック・ベッソン。
 脚本はリュック・ベッソンと、アンドリュー・バーキン。
 主演はミラ・ジョヴォヴィッチ。
 15世紀のフランス。小さな村で暮らす少女ジャンヌは、神の声を聞き、城で王太子に謁見、軍を率いて母国を守る決意を語る。許可を得たジャンヌは武装し兵士たちを引き連れ、イギリスとの戦いに勝利。けれど、その後、ジャンヌは罠にかけられ、囚人となって、ついに火刑台で処刑されてしまう。
 聖女ジャンヌ・ダルクの本を読んだ後、何本か映画を観たが、この映画を含めて、イメージするジャンヌ・ダルクになかなか会えず、感動までいかない。17歳から19歳までのジャンヌ・ダルクの内面が描ききれていないような気がするからだった。神への信仰。少女特有の死を怖れない心。神秘性。清らかで、頑なで、無垢で、信心深い聖女――。本を読んだ時が一番感動した。
 この映画は、リュック・ベッソン監督の、ジャンヌ・ダルクに対する独自の解釈のようなものが伝わってきた。

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愛の監獄 (フランス/ベルギー・2016年) [少し面白かった映画]

 監督はピエール・ゴドー。
 原作はフロラン・ゴンサウヴェスとカトリーヌ・シグレ。
 脚本はピエール・ゴドー。
 主演はギヨーム・ガリエンヌ。
 主人公は刑務所所長のフィルミノ。妻子があり、仕事も家庭も順調だったが、刑務所へ移送されてきた女囚アマリの、若い肉体と美貌とセックスに溺れ込んでいく。
 愛の監獄という、そそられるタイトルだが、あまり深みのない男女のドラマ。ロマン・ポルノ・ドラマと言いたくなるようなストーリーだった。愛とセックスがテーマでも、神秘的だったり凄みがあったり純粋だったりという映画は多いが、それらのどれにも当てはまらない。主人公は本当にアマリという女囚を愛しているのか、よくわからない。アマリも、フィルミノへの愛が本物かどうかも、よくわからない。
 刑務所所長と女囚が男女の関係になるという刺激的な設定なのに、その独特の禁断の関係も、あまり伝わってこない。それでも、所長室でセックスしたり、そのベッドシーンはリアリティがあるというか、ちょっと心身が熱くさせられたけれど。

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炎のランナー (イギリス・1981年) [少し面白かった映画]

 監督はヒュー・ハドソン。
 原作はコリン・ウェランド。
 脚本はコリン・ウェランド。
 主演はベン・クロス。
 ケンブリッジ大学の学生エイブラハムズ。陸上競技に優れていたが、ユダヤ人であるため、偏見や差別に強い反発を覚えていた。ライバルのリデルは、宣教師の父の後継者になるつもりだった。ユダヤ人差別への反発の感情を、発散させるように走るエイブラハムズ。走ることが神をたたえる行為という信念を持つリデル。友情の絆で結ばれた2人は、オリンピックの優勝を目指す。
 海辺を走る青年たちの練習風景。オリンピック優勝シーン。有名なテーマ音楽。地味なストーリーだが、エイブラハムズとリデルの内面が伝わってきた。

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