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マイヤーリング (アメリカ・1957年) [面白かった映画]

 監督はアナトール・リトヴァク。
 原作はクロード・アネ。
 脚色はイルムガード・フォン・クーベと、アンドリュー・マックロー。
 主演はオードリー・ヘプバーンと、メル・ファーラー。
 19世紀後半のオーストリア=ハンガリー帝国。23歳の皇太子ルドルフは、進歩的な思想を持ち、保守的な父と対立していたが、決められた女性と結婚。その生活への反発で、派手な女性関係を繰り返す。ある日、17歳の男爵令嬢マリーと出会い、初恋のように燃え上がって、愛し合うようになる。
 タイトルのマイヤーリングとは、ウィーン近郊にある狩猟館のある地名。オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフと、男爵令嬢マリーとの心中は、マイヤーリング事件と呼ばれた。 
 ロシア出身のアナトール・リトヴァク監督。『さよならをもう一度』(アメリカ・1961年)や『将軍たちの夜』(アメリカ・1966年)が特に印象に残っている。
 この『マイヤーリング』は、『うたかたの戀』(フランス・1936年)を再映画化したテレビ映画。あまり鮮明ではないモノクロ映像だが、ルドルフとマリーのひたむきで情熱的な愛が伝わってきた。
 ラストシーン近く、マリーが、
 ――私のほうが先に死ねますように――
 と、清々(すがすが)しい心持ちの表情で呟くシーンが印象的。その言葉どおりの悲しい結末。上映時間75分のため、もの足りない気もした。

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白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 (ドイツ・2005年) [面白かった映画]

 監督はマルク・ローテムント。
 脚本はフレート・ブライナースドーファー。
 主演はユリア・イェンチ。
 ヒトラー政権時代。主人公のゾフィー・ショルは、反ナチスの抵抗運動を行う学生地下組織グループ『白バラ』のメンバー女性。ヒトラー独裁政権は、ドイツ軍大敗が予想されて、終末局面だった。ゾフィー・ショルは仲間たちと共に、早期の戦争終結のため、ナチス批判のビラ配りをしていたが、ゲシュタポから逮捕されてしまう。取調べが続く日々。ゾフィー・ショルは無実を訴えながら、信念をつらぬき通し、処刑されてしまう。
 当時、『白バラ』という地下組織があると知っていたので、興味を持って観た。実在のゾフィー・ショルという女子学生の内面が、淡々と描かれていくようで、胸に迫るものがあった。
 処刑ではない道を選択することもできたのに、仲間たちの情報を提供することを頑なに拒むシーン。処刑から逃れられるのに、生き延びて、ふたたび他の方法で抵抗運動をすればいいのに、もう、あと少しでヒトラー政権は終わるのに――生きて欲しい、恋人もいるのだから生き延びて欲しいと胸が熱くなるほど想いながら、そのシーンを観ていた。けれど――、ゾフィー・ショルの若さ、情熱、そして揺らぐことのない強固な信念が、処刑を怖れながらも、死を怖れさせなかったのだと思った。


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サムライ (フランス・1967年) [面白かった映画]

 監督はジャン・ピエール・メルヴィル。
 原作はゴアン・マクレオ。
 脚本はジャン・ピエール・メルヴィル。
 主演はアラン・ドロンと、ナタリー・ドロン。
 主人公は、殺し屋稼業の青年ジェフ。アパートの殺伐とした部屋に、1人暮らし。その夜のターゲットはナイトクラブのオーナー。
 店内で素早く目的を果たすが、クラブの客や従業員が、ジェフの犯行を目撃したことから、警察に連行される。その時間のアリバイを、ジェフはコール・ガールをしている恋人ジャーヌに頼んであった。警察はジェフのアリバイを崩せず、尾行を開始する。
 ソフト帽にトレンチ・コート姿が、この上なく素敵なアラン・ドロン。寡黙で、クールで、部屋を出る時に、ソフト帽のふちを指先ですっと撫でるしぐさが、何ともセクシー。
 ストーリーはシンプルで、ジェフと恋人とのラブシーンもベッドシーンもないが、抑制のきいたふたりの感情が熱く伝わってくる。
 アラン・ドロン32歳の時の撮影。アラン・ドロンの魅力が100%出ているかというと、やや、もの足りなさを感じるものの、32歳の超美男ぶりは堪能できる。
 この映画の前に『冒険者たち』、この映画の後に、『悪魔のようなあなた』。この年の3本の中では、『悪魔のようなあなた』が一番、アラン・ドロンの魅力が濃厚に感じられ、濃密に堪能できる、私の大好きな映画。
 アラン・ドロンの映画を見ると、女性ホルモンがいっぱい出てきそうで美容にいいような気がする。


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モネ・ゲーム (アメリカ・2012年) [面白かった映画]

 監督はマイケル・ホフマン。
 脚本はジョエル・コーエンと、イーサン・コーエン。
 主演はコリン・ファース。
 主人公は美術学芸員ハリー。名画をコレクションしている資産家に、モネの名画の贋作を、本物と鑑定して売りつけるという詐欺の計画を立て、実行に移す。
 イギリスの俳優コリン・ファース。『英国王のスピーチ』(イギリス・2010年)が特に印象深く、忘れ難いが、独特の演技の魅力がよく出ていて、堪能できた。
 この映画はクライム・サスペンスふうコメディで、笑えるシーンもあり、ハラハラさせられるシーンもあり、脚本がていねいに書かれていて監督の素晴らしさも感じさせられる。
 詐欺の計画も、途中で挫折し、失敗しそうに見えたりして、結局は成功したというどんでん返しのストーリーも面白かった。

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リミットレス (アメリカ・2011年) [面白かった映画]

 監督はニール・バーガー。
 原作はアラン・グリン。
 脚本はレスリー・ディクソン。
 主演はブラッドリー・クーパーと、ロバート・デ・ニーロ。
 主人公は作家志望の青年エディ。出版の契約を交わしたが、原稿がなかなか書けない。自棄酒を飲んだり、恋人のリンディと破局になったり。ある日、元妻の弟ヴァーノンと街中で偶然再会。薬品会社のコンサルタントをしているヴァーノンは、エディの悩みを聞き、新薬を差し出してすすめる。その薬は、通常は20%しか使われていない脳を100%活性化する効果があるという。エディがその薬を飲むと、脳に埋もれていたすべての記憶から、情報収集能力が覚醒し、一晩で小説を書き上げてしまう。翌朝、ヴァーノンを訪ね、彼の頼みの用事で外出。戻ると、部屋は荒らされ、顔を殴られたヴァーノンは死んでいた。新薬が狙われていることに気づいたエディは、部屋にあるだけの薬を持ち出す。エディの人生は一変し、執筆の他に株取引を始める。大物投資家から目をつけられ、会社合併の話を持ちかける。別れた恋人ともヨリを戻し、成功に舞い上がっていたが、突然、身体に異変が起こり、やがて、新薬の副作用に苦しみ、薬の恐ろしい秘密を知ることになる。
 超人的に頭脳明晰になるという新薬、というのが面白い設定だが、将来、開発されそうにも思えた。けれど、耐えがたい副作用があるというのもリアリティのある話。スリリングで面白いサスペンスだった。

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いとこ同志 (フランス・1959年) [面白かった映画]

 監督はクロード・シャブロル。
 脚本はクロード・シャブロル。
 主演はジェラール・ブラン。
 主人公は、法学士の受験生シャルル。田舎から出て来て、パリに住む従兄のポールのアパートメントに同居。ポールは遊び好きな学生で、頻繁にホーム・パーティをして騒いだり、女性関係も派手。真面目で純真な青年シャルルは、そんな従兄の暮らしぶりや都会が新鮮で、感化されるが、初めての恋人をポールに横取りされ、3人で同居するころから、勉学に熱中。試験に合格して母を喜ばせたいと、隣室でのポールのホーム・パーティの騒ぎに耳をふさぎながら勉強。けれど受験は不合格。ポールは友達に身代わり受験させて試験に合格、相変わらず女性にもモテている。シャルルは絶望し、リビングの部屋の壁に飾ってある拳銃に弾をこめる。
 フランスの映画監督・プロデューサー・脚本家のクロード・シャブロル監督、29歳の時の撮影。
 ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)のフランソワ・トリュフォーたちと出会った後の、監督作品第2作。
 フランス映画の独特の魅力がたっぷりと盛り込まれた、背景、登場人物、ストーリー、ワクワクさせられるファーストシーン、感動の余韻が残るラストシーン。フランス映画ならではの、味わい深いフランス映画。
 従兄のポールが、ホーム・パーティの騒ぎの中で、レコードをかけるシーンがある。モーツァルトの交響曲。ワーグナーのワルキューレなど。レコードから流れるモーツァルトも、ワーグナーも、それらのシーンに効果的。
 母親想いで純真なシャルルと、刹那的な快楽主義者ポールは、対照的に描かれているが、パリが舞台であることと、ヌーヴェル・ヴァーグの斬新な雰囲気が、印象深い魅力的な映画にしているように感じられる。
 ラストシーンで、
(あ、やっぱり!)
 と、思わず呟いたのは、前半で、シャルルとポールが部屋の壁に飾ってある拳銃を手に取り、空砲を撃ちながらのやり取りを見た時、
(この拳銃は、結末の伏線かも……!)
 と、直感したからだった。
 直感は当たって、衝撃的な結末に――。あらためて、クロード・シャブロル監督の脚本の素晴らしさも感じさせられた。
 クロード・シャブロル監督の他の映画も観てみたいと思った。
 
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レッド・オクトーバーを追え (アメリカ・1990年) [面白かった映画]

 監督はジョン・マクティアナン。
 原作はトム・クランシー。
 脚本はラリー・ファーガソン、ドナルド・スチュワート。
 主演はショーン・コネリーと、アレック・ボールドウィン。
 ソ連の最新原子力潜水艦レッド・オクトーバーが、大西洋に出現。アメリカとソ連の軍事戦略が、サスペンス・タッチで描かれて行く。
 潜水艦レッド・オクトーバー艦長を演じたショーン・コネリー。
 CIAアナリストのジャック・ライアン役アレック・ボールドウィン。
 その2人の独特の存在感が際立っていた。
 特に、アレック・ボールドウィンが素敵だった。情報を読むと、アイルランド人、イングランド人、フランス人の血を引くアメリカ出身の、俳優、プロデューサー、司会者。撮影時32歳。この映画で注目された俳優ということである。
 イギリス俳優ショーン・コネリーは、撮影時60歳。30代のころの007シリーズや他の映画より、40代50代と年齢を重ねてからの映画のほうが、私は好きである。『薔薇の名前』(フランス/イタリア/西ドイツ・1986年)が印象深く、忘れ難い。

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炎の人ゴッホ (アメリカ・1956年) [面白かった映画]

 監督はヴィンセント・ミネリ。
 原作はアーヴィング・ストーン。
 脚本はノーマン・コーウィン。
 主演はカーク・ダグラス。
 著名な画家、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの生涯が描かれる。
 画商の弟との関係、一時期、共同生活を送るゴーギャンとの関係を通して、精神を病んで行くゴッホ。
 自殺した時、37歳という短い人生。才能は狂気と共にあり、というより、類い希なる才能こそが狂気を呼び込んでしまうような気がした。
 主役のカーク・ダグラスも、友人のゴーギャン役のアンソニー・クインも、適役で、イメージどおり。兄の才能を信じて援助し続ける弟テオを演じた、ジェームズ・ドナルドも適役で良かった。

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ハムレット (イギリス・1997年) [面白かった映画]

 監督はケネス・ブラナー。
 原作はウィリアム・シェイクスピア。
 脚本はケネス・ブラナー。
 主演はケネス・ブラナー。
 19世紀のデンマーク。王子ハムレットは、急死した国王の亡霊から、王位に就いた弟クローディアスに毒殺されたと聞かされて、復讐を果たす。
 上映4時間の大作。イギリス映画らしい映画、という感じ。
 監督・脚本・主演のケネス・ブラナーの、独自の解釈とキャラクター作りによるハムレット像が描かれている。
 中盤、やや冗漫に感じられるシーンもあったが、4時間が決して長くないと思えるような面白さだった。

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怪談 (日本・1965年) [面白かった映画]

 監督は小林正樹。
 原作は小泉八雲。
 脚色は水木洋子。
 主演は三國連太郎、仲代達矢、他。
 ギリシャ出身のラフカディオ・ハーン、小泉八雲の怪奇短編作品集から、『黒髪』、『雪女』、『耳無抱一の話』、『茶碗の中』の映画化。
『黒髪』は、貧しい暮らしをしていた武士が、妻と家を捨て、念願の仕官になれたものの、家柄の良い妻は冷たく、愛のない生活。捨てた妻への愛に気づき、帰宅して妻と再会。愛の一夜から目を覚ますと、驚愕の真実を知る。
『雪女』は、吹雪の夜、雪女に出会った若い樵夫(きこり)。美しい娘のお雪と出会い、結ばれて、子供も生まれる。幸せで平穏な暮らしを送っていたが、雪女との約束を破ったことで、実はその雪女だった妻は、去って行ってしまう。
『耳無抱一の話』は、琵琶の名人で寺に仕える抱一が、毎夜、寺を抜け出して、平家の怨霊に取り憑かれ、琵琶を弾き続ける。そのことを知った寺の住職が、抱一の全身に経文を書かせて平家の怨霊を近づけさせないようにするが、経文を書き忘れた耳を、怨霊から切り取られてしまう。
『茶碗の中』は、家臣の関内が、茶の入った茶碗の中に、若い侍の不気味な顔が映る現象が繰り返され、家に来訪したその侍と、ついに決闘となる。
 原作の短編集を、昔、読んで面白かったと思い出す。この映画は4本の作品で、約3時間。どれも面白かったが、1本目の『黒髪』が、一番面白く印象に残った。 

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