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マイ・ガール (アメリカ・1991年) [面白かった映画]

 監督はハワード・ジーフ。
 脚本はローリス・エレワニー。
 主演はアンナ・クラムスキー。
 主人公は11歳の少女ヴェーダ。ヴェーダが誕生と同時に、母は病死。葬儀屋を経営する父と、老人性痴呆症の祖母との3人暮らし。遺体に死に化粧するメークアップ担当者として雇った若い女性シェリーが現れ、父と親密な関係に。最初は嫉妬から反発していたヴェーダは、次第にシェリーに心を開く。ヴェーダが毎日会う一番の友達は、幼なじみのトーマス少年。何か起こるたび、トーマスにすべてを話している。 
 ヴェーダの淡い初恋の相手は、詩の教室の教師ビクスラー。大人の彼には、すでに婚約者がいて、ヴェーダは失恋。父とシェリー、詩の先生と婚約者。大人の恋に憧れながら、おませなヴェーダは、自分に想いを寄せているトーマス少年にキスをする。トーマス少年は舞い上がって、ヴェーダが森の中で紛失した指輪を1人で探すが、思いがけない事故で生命を失ってしまう。
 将来は作家志望で、詩の教室に通う費用を、こっそりシェリーの貯金箱から拝借してしまい、後日、告白すると、ヴェーダが将来作家になって1冊目の本をくれたら許してあげると、やさしいシェリーの言葉。
「わたしがママを殺したの」と、ヴェーダが言う、ドキッとするような言葉や予想外のシーン、コメディ・タッチのシーンも。 
 トーマス少年の死後、彼への想いを詩に書き、教室で朗読するシーンは、胸を打たれるような気がするほど。
 毎日、一緒に遊んだトーマス少年の代わりに、同世代の少女が誘いに来て、2人で自転車に乗って遊びに行くラストシーンは、この上なく素晴らしくて感動したし、この映画は本当によくできている、ていねいに撮影されていると思った。
 ヒロインを演じたアメリカ女優アンナ・クラムスキー。11歳の時の撮影。利発で、おませで、感受性豊かで、魅力的な少女を演じて適役中の適役。
 全編に何度も流れる主題歌の『My Girl』。アメリカのコーラス・グループのテンプテーションズが歌った、1960年代のヒット曲と、後で知った。聴いたことのある曲だったが、この映画の主題歌として、この上なく効果的。YouTubeで聴いてみた。
 面白くて感動的なこの映画を撮影したハワード・ジーフ監督は、映画作品は少なく、テレビコマーシャル・ディレクターで、広告写真家でもあったということを知った。

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卍 (日本・1964年) [面白かった映画]

 監督は増村保造。
 原作は谷崎潤一郎。
 脚色は新藤兼人。
 主演は岸田今日子と若尾文子。
 主人公の園子は上品でしとやかな人妻。小悪魔的な魅力の光子と惹かれ合い、心身共に愛し合うようになる。園子の夫の弁護士・柿内孝太郎は妻の愛に満たされず、やがて女同士の2人が愛し合っていることに気づく。嫉妬と妄想にかられ、苦悩しながら柿内孝太郎は、光子に惹かれていく。妻の園子への愛も変わらないため、妻と光子から翻弄されるような日々が続く。やがて3人は睡眠薬自殺を図るが、園子だけが生き残ってしまう。
 芸術作品と言える数少ない日本映画。文芸映画が得意な増村保造監督、独特の魅力を持つ2人の女優、さらに原作の面白さもあるが、何より脚色の素晴らしさに感動させられた。
 作品リストを見ると、脚本家でもあった新藤兼人監督が、脚本・脚色を多く担当していた時代。その後も監督・脚本を担当しているが、より多く書いていたころ。全く無駄のないセリフ、刺激的で衝撃的なセリフや、キャストの表情・しぐさ・表現、効果的な場面展開や背景など、どこまでも詩的で文学的で現実離れしているのにリアリティに満ちたそれらに、その世界に、いつの間にか呑み込まれてしまう、溺れてしまう、酔わされてしまうような気がするほど。
 谷崎潤一郎原作の映画は何本もあって、ストーリーや登場人物たちの面白さや、俳優の魅力が引き出されている作品が多いと感じるが、映画としては、この『卍』が一番素晴らしい、最も深い味わいのある芸術作品だと私は思う。 

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フォーカス (アメリカ・2015年) [面白かった映画]

 監督と脚本は、グレン・フィカーラと、ジョン・レクア。
 主演はマーゴット・ロビーと、ウィル・スミス。
 プロ詐欺師のニッキーは、30人もの詐欺師グループのボス。大金を狙えるカジノなどで、大がかりな計画による悪稼ぎを重ねている。
 そのニッキーが詐欺師と知らず、近づいて騙そうとした女詐欺師ジェスを、グループに入れてノウハウを教えるうち、2人は恋に落ちる。
 1人での詐欺師と違って、集団での計画実行など、まるで手品を見せられるような面白さがあった。意外な結末になるラストシーンも面白いクライム・サスペンス。
 女詐欺師役を演じた、オーストラリア出身の女優、マーゴット・ロビーが、とてもきれいでセクシーで魅力的。ルックスだけでなく演技もいい。ニッキー役のウィル・スミスは不適役というほどではないけれど、悪役詐欺師をスマートな雰囲気とルックスの俳優が演じたら、この映画はもっと面白くなると思った。

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ある日どこかで (アメリカ・1980年) [面白かった映画]

 監督はジュノー・シュウォーク。
 原作はリチャード・マシスン。
 脚本はリチャード・マシスン。
 主演はクリストファー・リーヴ。
 主人公は劇作家青年リチャード。自作が上演された日、見知らぬ上品な老婦人から声をかけられ、「帰って来て」という言葉と共に金の懐中時計を渡される。数年後、リチャードはホテルの壁に飾られていた美しい女性の肖像画を見てハッとする。それは、あの老婦人の若い日の肖像画だった。肖像画の美女に恋してしまったように、毎日、悶々として過ごすリチャードは、方法を知って時空の果ての過去の世界へと戻り、肖像画に描かれた若い日の舞台女優とめぐり逢って、愛し合うようになる。
 恋愛SF映画があるなんて知らなかった。ストーリーはシンプルだし、登場人物もそう多くないのに、ていねいに撮影されている感じの映画で、とてもロマンティック。『スーパーマン』しか観たことがなかったクリストファー・リーヴが、最初は何となく表情が乏しい気がしたけれど、次第にそうではなくなった。撮影時、28歳のクリストファー・リーヴ。『スーパーマン』の印象は薄れていき、美青年劇作家役が、適役という感じ。女優を恋い慕う気持ちが、まなざしやセリフやしぐさから、深く伝わってくる。
 リチャードを愛する女優役の、イギリス出身のジェーン・シーモアも、きれいで、個性的で、さまざまな表情がとてもいい。リチャードへの愛を選ぶ、ひたむきな恋心が切々と伝わってくる。
 ラブ・シーンがそうあるわけではないのに2人の恋に、胸が熱くなるほど感情移入して観てしまった。SFの味付けのラブ・ロマンス映画、という感じだろうか。SFと思い出させられるようなラストシーンは、胸が引き絞られるほどせつないような気持ちになった。
 こういう恋愛SF映画なら、もっと観てみたいと思った。

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ゲーム (アメリカ・1997年) [面白かった映画]

 監督はデヴィッド・フィンチャー。
 脚本はジョン・ブランカトーと、マイケル・フェリス。
 主演はマイケル・ダグラス。
 主人公は裕福な実業家ニコラス。豪邸に1人暮らししているが、48歳の誕生日に、弟からゲームの招待状をプレゼントされる。好奇心からゲームに参加したニコラスの身辺に、次々と奇妙なトラブルが起こり始める。次第に焦燥感と不安に駆られたニコラスに、全財産を失うとか、弟を殺してしまうというような、思いもかけない結末が待ち受けていた。
 悪夢の中にいるような奇妙な世界の中で、精神的に追い詰められて行くニコラスの焦りや不安がスリリングに伝わってくる面白さがあった。

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インサイダー (アメリカ・1999年) [面白かった映画]

 監督はマイケル・マン。
 脚本はエリック・ロス。
 主演はアル・パチーノ。
 主人公のローウェル・バーグマンは人気報道番組のプロデューサー。匿名の人間からタバコ・メーカーの極秘資料のデータを入手する。送信者がそのタバコ会社の研究部門担当副社長ワイガンドと突き止めるが、彼は家庭生活を守るため、会社と守秘契約を交わしており、バーグマンの取材を拒否する。そのことに気づいた会社から、家族が危機にさらされた時、インサイダー(内部告発者)になることを決意する。
 報道番組のプロデューサーとしての使命と責任を果たそうとするバーグマン。家庭の平穏を望みながらも正義をつらぬこうとするワイガンド。2人の男とその生き方が浮き彫りにされた面白い社会派ドラマだった。

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じゃじゃ馬ならし (アメリカ/イタリア・1966年) [面白かった映画]

 監督はフランコ・ゼフィレッリ。
 原作はウィリアム・シェイクスピア。
 脚色はポール・デーン、スーゾ・チェッキ・ダミーコ、フランコ・ゼフィレッリ。
 主演はエリザベス・テイラーと、リチャード・バートン。
 16世紀初期のイタリア。帰郷した青年ルーセンショーは街で若い娘のビアンカに一目惚れ。彼女の父親はビアンカの姉カタリーナが結婚するまで、ビアンカを嫁がせない決意。それを知ったルーセンショーはカタリーナに結婚相手として、ペトルーキオーという男に話をつける。ペトルーキオーはお金持ちの家の娘ならと同意して、求婚。カタリーナは美しい娘だが、とんでもないじゃじゃ馬で手を焼くことになる。
 どの登場人物も面白いが、カタリーナのじゃじゃ馬ぶりが激しくなったりおさまったりが特に面白い。
 アメリカ映画というより、イタリアのコメディ映画ふう。
 エリザベス・テイラーと、リチャード・バートンが夫婦の時期であり、最初の再婚中。その後、離婚して、また再々婚という凄いカップル。エリザベス・テイラー34歳、リチャード・バートン41歳の時の撮影。 
 監督はイタリア出身のフランコ・ゼフィレッリ。44歳の時の撮影作品。フランコ・ゼフィレッリ監督は脚本家でもあり、オペラ演出家でもある。
 エリザベス・テイラーと、リチャード・バートンは大好きな俳優だが、他の映画ではちょっと観られない感じの魅力がそれぞれ出ていると思った。

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マイ・インターン (アメリカ・2015年) [面白かった映画]

 監督と脚本はナンシー・マイヤーズ。
 主演はロバート・デ・ニーロ。
 電話帳を印刷する会社を70歳で退職後、ベンは妻に先立たれて1人暮らし。生き甲斐を見つけるために、シニア向けファッション通販サイトのインターン(見習い社員)に応募して採用される。事業に成功したばかりの女社長ジュールズはアラフォー世代で、夫が会社をやめ主夫となって家事と育児に専念。公私ともに悩みや迷いを、秘書に昇格させたベンに打ち明け、親愛の情が生まれる。ベンはマッサージ師の熟女女性と親密になり、会社の社員や見習い社員たちからも信頼され人気者になる。
 ロバート・デ・ニーロ70歳過ぎの撮影だが、俳優としても男性としても現役(!)と思わせられるような面白い映画だった。
 仕事を上手にこなしたベンに、ご褒美のようにマッサージ師の熟女女性が、デスクの前に座ったベンの肩や背中から腰へと絶妙なマッサージをしていくシーン。ベンは疲れが取れる心地良さだけでなく、腰のあたりにマッサージ師女性の手で絶妙なマッサージをされると、羞恥と途惑いの表情を浮かべる。隣席の男性見習い社員がすぐに察して、「まだ現役なんですね」と、雑誌をベンに手渡す。その雑誌をベンは股間の上に置き、〈変化〉を隠す。決してダイレクトに愛撫されたわけでもないのに、ベンの肉体の昂ぶりがユーモラスに、しかもリアルに伝わってくる。そのシーンが一番印象に残った。
 主演女優は、私はちょっと苦手。他の女優だったら、もっと楽しめた。
 女社長のキャラクターや、夫の不倫のシーンなど、類型的でありきたりなシーンも少なくないが、独特の演技、豊かな表情、存在感濃厚なロバート・デ・ニーロ主演だから、面白い映画になっていると思った。

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十戒 (アメリカ・1956年) [面白かった映画]

 監督はセシル・B・デミル。
 脚本はイーニアス・マッケンジー、ジェシー・L・ラスキー・Jr、ジャック・ガリス、フレドリック・M・フランク。
 主演はチャールトン・ヘストン。
 旧約聖書をもとにした話。モーゼがイスラエル民と共に聖地を築く。ヘブライ人(ユダヤ人)を奴隷にしていエジプトで、君主のファラオはヘブライ人に男子が誕生すると殺させたが、モーゼは赤児の時、ファラオの娘に救い出される。勇敢な青年となったモーゼは、神から啓示を受け、ヘブライ人(ユダヤ人)の解放のために行動する。
 4時間近い大作だが、ストーリーが面白く、チャールトン・ヘストン演じるモーゼに感情移入しながら観てしまうので、少しも飽きさせられなかった。チャールトン・ヘストンは、このような史劇映画に最も適役に感じられた。

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偶然の恋人 (アメリカ・2000年) [面白かった映画]

 監督と脚本はドン・ルース。
 主演はベン・アフレック。
 主人公は広告代理店勤務の青年バディ。出張で出かけた空港で欠航となったため、脚本家グレッグと知り合い、もう1人の女性と3人で、バーで飲みながらお喋り。やがて、バディの予約便の出発が可能になるが、家族の待つ家に急ぐグレッグに、チケットを譲る。その便が墜落事故を起こし、グレッグの死亡を知ったバディは罪悪感に襲われる。情緒不安定になってお酒に溺れてしまい、アルコール依存症に。完治したバディは、グレッグの遺族を訪ね、謝罪するつもりが、グレッグの妻と恋に落ちてしまう。
 ストーリーも人物設定も、ありきたりの感じだが、グレッグにチケットを譲ったことの謝罪が、なかなかできず、胸に秘めているバディの内面が伝わってきたところが良かった。
 バディを演じたベン・アフレックがちょっと素敵で、何かの映画で見たことがあると思ったら、『消されたヘッドライン』(アメリカ・2009年)に出演し、国会議員の役だった。国会議員といっても日本の政治家とは全く異なるイメージだったけれど。もちろんベン・アフレックが演じた政治家のほうがはるかに素敵なイメージだった。
 また、ドン・ルース監督の情報を読んだら、私が感動した映画『水曜日のエミリア』(アメリカ・2009年)も、監督・脚本を担当していた。


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