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偶然の恋人 (アメリカ・2000年) [面白かった映画]

 監督と脚本はドン・ルース。
 主演はベン・アフレック。
 主人公は広告代理店勤務の青年バディ。出張で出かけた空港で欠航となったため、脚本家グレッグと知り合い、もう1人の女性と3人で、バーで飲みながらお喋り。やがて、バディの予約便の出発が可能になるが、家族の待つ家に急ぐグレッグに、チケットを譲る。その便が墜落事故を起こし、グレッグの死亡を知ったバディは罪悪感に襲われる。情緒不安定になってお酒に溺れてしまい、アルコール依存症に。完治したバディは、グレッグの遺族を訪ね、謝罪するつもりが、グレッグの妻と恋に落ちてしまう。
 ストーリーも人物設定も、ありきたりの感じだが、グレッグにチケットを譲ったことの謝罪が、なかなかできず、胸に秘めているバディの内面が伝わってきたところが良かった。
 バディを演じたベン・アフレックがちょっと素敵で、何かの映画で見たことがあると思ったら、『消されたヘッドライン』(アメリカ・2009年)に出演し、国会議員の役だった。国会議員といっても日本の政治家とは全く異なるイメージだったけれど。もちろんベン・アフレックが演じた政治家のほうがはるかに素敵なイメージだった。
 また、ドン・ルース監督の情報を読んだら、私が感動した映画『水曜日のエミリア』(アメリカ・2009年)も、監督・脚本を担当していた。


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グランド・ブダペスト・ホテル (イギリス/ドイツ・2014年) [面白かった映画]

 監督と脚本はウェス・アンダーソン。
 主演はレイフ・ファインズ。
 一流ホテルだが現在は利用客が減少したグランド・ブダペスト・ホテル。休暇中に宿泊した作家が、若い日にベルボーイをしていたゼロ・ムスタファから、ホテルに秘められた謎を明かされる。
 イギリスとドイツの合作ということだが、そのどちらとしても、ちょっと不思議な、変わったムードの映画だった。
 イギリス俳優レイフ・ファインズは、好きな俳優だが、こういう映画でも持ち味がちゃんと生かされていて感心させられた。宿泊客のマダムたちに人気で、ベッドの相手も忙しいコンシェルジェというのが、面白おかしく適役の演技。
 そのグスタヴから、友達と言われ兄弟とも言われるほど信頼されるベルボーイのゼロを演じたF・マーレイ・エイブラハムも、個性的で味わいのある俳優。
 コメディ・タッチではあるけれど、ストーリーはシリアスな、ミステリー・コメディというジャンルで、新鮮な面白さがあった。

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乱気流/タービュランス (アメリカ・1997年) [面白かった映画]

 監督はロバート・バトラー。
 脚本はジョナサン・ブレット。
 主演はローレン・ホリー。
 一般の乗客5人と2人の殺人犯と護送する4人の保安官を乗せた航空機がニューヨークからロサンゼルスへ向かうが、連続殺人犯ライアンがハイジャック。機内で保安官や機長や乗客たちを銃撃し、機長も副機長も銃殺されてしまう。スチュワーデスのテリーは操縦室にこもり、旅客機危機管理センターからの指示のもと、自動操縦の機体を操作し、暴風圏に突入するリスクの中、異常な精神状態のライアンと1人闘いながら、危機を脱出する。
 タイトルのタービュランスとは、乱気流の意味。この映画の邦題『乱気流/タービュランス』は、センスがないというか無能というか。そのどちらかのほうが印象的で引き締まるのに。間延びしたヘンな邦題。
 航空機という密室の中、凶悪犯と2人きりのスチュワーデスの恐怖。しかも乱気流に突入する機体。犯人が、機体のコンピューター・プログラムを操作し変更させたり。最後はきっと危機から脱出できるという結末は予想できるのに、ハラハラドキドキさせられる面白いサスペンスだった。 


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もういちど (日本・2014年) [面白かった映画]

 監督は板屋宏幸。
 脚本は板屋宏幸。
 主演は林家たい平。
 江戸時代の深川の長屋が舞台。主人公の噺家(はなしか)であるたい平は、傷心の面持ちで長屋に引っ越して来た。その長屋に住む少年の貞吉が噺家志望で、両親から依頼されて落語を教えることに。愛する妻子を火事で失って落ち込んでいたたい平は、貞吉に落語の稽古をしながら、長屋の人たちと交流するようになり、噺家としての生き甲斐をふたたび見出していく。
『笑点』を見て面白い落語家と思っていた林家たい平が、主演・企画・落語監修という情報を読んで興味を持ったが、予想以上に面白かった。
 どの登場人物もよく描き分けられていたし、心温まるようなストーリー。笑ってしまう場面も多く、主人公始め登場人物たちの心理など、新鮮な時代背景とともに感情移入しながら楽しめた。
 ラストでたい平が高座に座って落語を聞かせるシーンも、退屈せずに面白く聴けた。

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バッド・ガールズ (アメリカ・1994年) [面白かった映画]

 監督はジョナサン・カプラン。
 脚本はケン・フリードマンと、ヨランデ・フィンチ。
 主演はマデリーン・ストウ。
 19世紀のアメリカ西部。主人公のコーディは男性客を相手にするサロンを経営。キスを嫌がる娼婦に強引に迫る軍人を射殺してしまい、縛り首の刑に。処刑直前、3人の娼婦が馬車や武器を手にして現れ、コーディを救って4人で逃亡。口座のある銀行でまとまったお金を下ろしかけた時、昔の愛人で強盗のキッドが銀行を襲って大金を強奪。コーディは取り返しに行くが、キッドから無残な仕打ちを受ける。
 あまり期待しないで観たら、面白かった。4人の女たちがそれぞれの過去で、馬を乗りこなし、銃も使える気丈夫な性格というキャラクター。大半の西部劇はガンマンが男の主人公だが、この映画は女性である。馬を走らせるのもガンさばきも、女性だから新鮮であり、痛快。まさに異色の西部劇という感じ。ストーリー展開が、やや雑であることと、主役がもう少し個性の強い美女だったら、もっと良かった。


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ロング・グッドバイ (アメリカ・1973年) [面白かった映画]

 監督はロバート・アルトマン。
 原作はレイモンド・チャンドラー。
 脚本はリー・ブラケット。
 主演はエリオット・グールド。
 主人公は私立探偵フィリップ・マーロウ。友人テリーが妻を殺害した事件で共犯と疑われ、刑事が訪問。メキシコへの逃亡を助けた友人テリーは自殺。行方不明の作家を探し出す仕事を受けていたフィリップ・マーロウは、依頼人が友人テリー夫妻の知人と知り、疑惑を追求し、事件を解明していく。
 アメリカの作家レイモンド・チャンドラーは、昔、3冊ぐらい読んだ。その中に、この映画の原作『長いお別れ』があった。3冊以上読まなかったのは、あまり魅力を感じないハードボイルドのジャンルだったからか、翻訳の文体のせいか、その両方か、記憶していない。
 映画もハードボイルドの主人公はワン・パターンな感じで、あまり惹かれないが、この映画はそこそこの面白さだった。真夜中にペットの猫に起こされて、キャットフードを買いに行くなんて、おかしいというより呆れるというか、主人公のキャラクターを表現しているという気もするけれど。
 自殺した友人のことが少しずつわかっていき、謎が解明されていくストーリーは、それなりに面白かった。
 ロバート・ミッチャムがフィリップ・マーロウを演じた『さらば愛しき女よ』(アメリカ・1975年)を以前、2回観たが、ストーリーも面白かったし、フィリップ・マーロウを誘惑するシャーロット・ランプリングが魅力的だったと思い出した。

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崖っぷちの男 (アメリカ・2011年) [面白かった映画]

 監督はアスガー・レス。
 脚本はパブロ・F・フェニベス。
 主演はサム・ワーシントン。
『崖っぷちの男』という邦題から、大自然の中の崖をイメージしていたら、そうではなかった。原題は『MAN ON A LEDGE』。LEDGEは、壁・窓から突き出た棚の意味。主人公の元警察官ニック・キャシディは、罠にはめられて30億円のダイヤモンド強奪犯人の冤罪で逮捕されるが、父の葬儀の参列中に脱走。高層階にある高級ホテルに偽名でチェック・インし、窓枠の外の棚の上に立ち、今にも飛び降りるふりを見せて集まった衆人たちやマスコミの注目の的に。警察に、交渉人の女性刑事リディアを指名。やり取りの間、弟と恋人が、宝石所有の実業家の金庫室へと忍び込む。
 ハラハラドキドキ感を楽しめる面白いサスペンス・アクションだった。意外な展開のストーリーも面白い。ニックを罠にハメた男が、あの警察官かと思っていたら、別の警察官だったり、葬儀中の弟との喧嘩は芝居、さらに父は生きていて弟とともにニックの無実を晴らす協力者だったり。
 主役のイギリス出身の俳優サム・ワーシントンが味わいのある、いい演技、狡猾な実業家も適役、女性交渉人刑事のリディアも刑事にしてはふさわしくないほど美人であるのもいいし、その他の登場人物も、キャラクターがよく出ていて、すべて良かった。
 結末がちょっと呆気ないというか、やや不自然な解決、に感じられなくもないが、そう気にならなかった。
 高所恐怖症の私にとっては、頻繁に出てくる、高層階ホテルの部屋の窓の外に立つ主人公の姿を眼にするだけで、「怖~い」と何度も呟いてしまった。

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ネゴシエーター (アメリカ・1997年) [面白かった映画]

 監督はトーマス・カーター。
 脚本はランディ・フェルドマン。
 主演はエディ・マーフィ。
 主人公は敏腕刑事のスコット・ローパー。犯人との交渉役として活躍。スコットの同僚を殺した宝石強奪犯コーダを、カーチェイスで追い詰め、逮捕。チャンスを狙って脱獄したコーダは、スコットの恋人ロニーを人質に、復讐のためスコットに挑戦する。
 主人公が恋人とうまくいかないあたりは類型的なストーリーの感じだが、凶悪な犯人との交渉にサスペンスフルな面白さがあった。

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ヨーク軍曹(アメリカ・1941年) [面白かった映画]

 監督はハワード・ホークス。
 脚本はジョン・ヒューストン、ハワード・コッチ、エイベム・フィンケル、ハリー・チャンドリー。
 主演はゲイリー・クーパー。
 主人公は、第一次世界大戦で活躍した、実在のヨーク軍曹。田舎町の貧困家庭に育ったヨークは、酒好きで、自由で、無頼な青年。ふとしたきっかけで信仰に目覚める。出征し、戦場で活躍したため有名になり、都会で暮らすよう勧められるが、勲章を胸に恋人の待つ田舎へ帰る。
 戦争での行動と、宗教。主人公が迷い、悩む心が伝わってきた。初めての恋人との関係で、朴訥な青年を演じるゲイリー・クーパー。いかにも適役で、はにかむ主人公の表情や、心温まるようなシーンが印象的だった。

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カンバセーション…盗聴… (アメリカ・1974年) [面白かった映画]

 監督と脚本はフランシス・フォード・コッポラ。
 主演はジーン・ハックマン。
 主人公のハリー・コールは、盗聴を専門の仕事をしている。ある日、クライアントから、公園を散策する若いカップルの盗聴を依頼されるが、ひそかに会話の録音テープを聴き、小さな疑念を持つ。そのテープには、殺人事件を予告させる言葉がはいっていたためだった。ハリーは、テープを取りに来たクライアントの部下に渡すことを拒絶し、事件に巻き込まれて行く。
 プロの殺し屋ならぬ、プロの盗聴屋がいるというのが面白かった。しかも録音テープを、禁を破って聴いてしまったことで、殺人事件を知ってしまう、というサスペンス。
 主人公のキャラクターを印象づける孤独な私生活の描き方はイマイチだった。
 意外な結末の、ラストシーンは面白かった。

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