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ミス・ブルターニュの恋 (フランス・2013年) [感動させられた映画]

 監督と脚本はエマニュエル・ベルコ。
 主演はカトリーヌ・ドヌーヴ。ミレーヌ・ドモンジョも出演。
 主人公はレストランの経営者で熟年女性のベティ。19歳の時、ミス・ブルターニュに選ばれたほどの美貌の面影があり、熟年というより初老に近い現在でも男性を惹きつける魅力がある。仕事と私生活のストレス発散に、1人でドライブの旅に出て、バーで知り合った若い男性客と、一夜のベッドを共にする。ドライブを続ける途中、微妙な関係の一人娘からの依頼で、幼い男の子の孫を、娘婿の実家へ連れて行くことになる。生意気で反抗的な孫を、ようやく目的の家へ連れて行き、初めて会った娘婿の父と恋に落ちてしまう。
 さすがフランス映画と感動してしまうような映画である。撮影時、69歳のドヌーブは、少し肉付きのいいことを除けば、充分に美しい。若い日にミス・ブルターニュだった役にも説得力がある。しかも74歳の女性役で、若く見えるドヌーブが実際より年下の主人公の役ではなく、実際より年上の、正確には老け役の74歳の女性役で行きずりの男と一夜を過ごすし、真剣な恋もする、という話で、少しの違和感もない。もちろん伏線として若い日にミス・ブルターニュだったという設定が生かされているわけだが、まさにフランスは恋の国、芸術の国、自由の国である。フランス以外の国では成立しないというか撮影されない映画と言えると思う。もちろん現実には、あり得ないことではなく、熟年以上の男女の恋もセックスも、最近の日本では盛ん(!)で、その世代のホテル利用者も増加している状況らしい。
 それにしても、この映画で熟年女優カトリーヌ・ドヌーヴに失望しなくて良かったという安堵、美しく撮影されていて良かったという安堵、実際に実年齢より若く美しいに違いないと信じられて、その意味では、ストーリーのもの足りなさはともかく素晴らしい映画だと思った。
 さらに、私の大好きな映画ベスト3と言っていいほどの感動的な映画『ローマの恋』の主役ミレーヌ・ドモンジョが、やはりミス・ブルターニュに選ばれた一人という役で出演している。この映画撮影時78歳で、少し肉付きのいいミレーヌ・ドモンジョ。(『ローマの恋』撮影時は25歳。)ミス・ブルターニュだった役というキャラクター設定があるにしても、まだ女の色香が残る容姿である。
 若さを失っても2人のフランス女優の魅力は失われていないし、失望もさせられなかったことに感動した映画だった。
 脚本も書いたエマニュエル・ベルコ監督は女優でもあるが、やはり男性の監督とは違う、女性独特の感性でカトリーヌ・ドヌーヴとミレーヌ・ドモンジョを美しく魅力的に撮影することに成功した映画だと思った。

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