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はじまりは5つ星ホテルから (イタリア・2013年) [何となく観てしまった映画]

 監督と脚本はマリア・ソーレ・トニャッツィ。
 主演はマルゲリータ・ブイ。
 主人公のイレーネは40歳のシングル女性だが、世界の5つ星ホテルに宿泊して1つ1つのサービスを評価・チェックする調査員。ホテルのオーナーから依頼された仕事で、従業員たちには職務を明かさず、宿泊客としての数々のサービスをチェックする。元恋人とは、友人関係。妹は、夫と2人の子供がいる平凡な主婦。新たな恋人ができそうになるが、結局、別れることに。仕事には満足していても、私生活には不満や寂しさと、将来への不安に、心が揺れる。
 5つ星ホテルといえば最高級ホテル、超一流ホテル。そんなホテルに宿泊してサービスのチェックをする仕事があることを知らなかったが、世界中へ旅ができて超一流ホテルに宿泊できるなんて、羨ましい仕事である。
 主人公はそれなりにルックスもいいけれど、キャラクターに魅力がなかった。シングルのまま中年になったことに対する不安や不満や焦りや寂しさが、強調され過ぎている感じ。平凡な妻であり母である妹を、羨望している。妹から見れば、自由でぜいたくな仕事をしているシングルの姉を、羨望している。自由と孤独は裏表。結局、女性は、結婚すれば檻の中の暮らしに耐えて自由を渇望し、シングル生活が続けば結婚という檻の中に入りたい渇望に焦る――ただ、それだけの生き物ということが描かれているようで、何か古い感覚と言える映画。本当にこれがイタリア映画と信じられないような気がするし、退屈なアメリカ映画を観ているような感じもした。
 この主人公の身に、何か起こりそうで起こらないもどかしさ、どんな結末かという興味で観たが、何も起こらず無意味で平凡でお粗末なラストシーンだった。


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