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太陽がいっぱい (フランス・1960年) [陶酔させられた映画]

 監督はルネ・クレマン。
 原作はパトリシア・ハイスミス。
 音楽はニーノ・ロータ。
 主演はアラン・ドロン。
 主人公のトム・リプレイは貧しいアメリカ青年。資産家の息子フィリップと親しくなってローマで遊び回るが、彼の父親からアメリカへ連れ戻すよう頼まれていた。フィリップには、パリジェンヌのマルジュという恋人がいて、彼らと一緒にトムもヨット遊びに出発。ある野心を胸に秘めていたトムは、フィリップとマルジュを喧嘩させ、怒った彼女が船から降りた後、フィリップをナイフで殺害。死体を海に捨て、トムはフィリップになりすまして、秘めていた企みを次々と実行していく。
 アラン・ドロンという俳優に、初めて魅了された映画。悪魔的美青年の表情の、アラン・ドロンの顔がアップで映るシーンが3か所あるのが印象的。絶世の美青年という言葉が、これほどふさわしい俳優は他にいないと思われるほど。
 フランス映画の魅力を初めて知ったのも、ルネ・クレマン監督とニーノ・ロータという作曲家の名前を知ったのも、この映画が初めてだった。その後、何度観たかわからない。何度観ても陶酔させられる。原作の小説も読んだが、面白いミステリーで、パトリシア・ハイスミスの小説を読むきっかけになった。
 ラストシーンの素晴らしさといったら、言葉にできないほど最高に美しく、フランス映画的なセンスを感じさせられ、これ以上素晴らしいラストシーンの映画は他にないのではないかと思うくらいである。印象的なテーマ音楽とともに、クレジットが流れ終わるのが惜しいほど、いつまでも感動と陶酔の余韻に浸っていたくなるような映画である。

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