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ホセ・カレーラス テノール・リサイタル『Sogno~夢』 サントリーホール 2011年11月29日 [その他]

<出演>
    ホセ・カレーラス (テノール)
    ロレンツォ・バヴァーイ (ピアノ)
<曲目>
    トスティ『夢』
    チェザリーニ『夢見るフィレンツェ』
    他
<アンコール>
    アディンセル『僕によりそう影』
    デスポジト『太陽に酔って』
    アカンポーラ『冬』
    ファルヴォ『彼女に告げて』
    クルティス『帰れソレントへ』
                            ☆
 期待以上に、最高に素晴らしいリサイタルだった。最初は、聴きに行くことを少し迷った。主催者に問い合わせたら、曲目はイタリア歌曲を中心に、スペインやフランスの歌曲ばかりで、オペラのアリアがないためだった。けれど、CDやDVDやテレビで聴いて好きになったホセ・カレーラスを、やはり生で聴いてみたかった。知っている歌曲は『カタリ・カタリ』と『帰れソレントへ』で、あとは初めて聴く曲目ばかり。それでも、充分に感動できたし、もう、酔わされどおしだった。ピアノの伴奏も、とても素晴らしかった。
 マイクなしで歌うホセ・カレーラスの肉声、その歌声は、繊細で美しく、ノーブルでりりしくて、艶があって、男性的で、叙情的で、1曲目から深く深く魅了された。オペラのアリアではなく、翻訳字幕もない歌曲に、これほど感動させられ、酔わされるとは思っていなかった。数曲歌うごとに、ピアニストのロレンツォ・バヴァーイと共に舞台の奥へ歩いて行く時、舞台袖で立ち止まって客席に笑顔を向け、鳴り止まない拍手への感謝のような表情としぐさのホセ・カレーラスに、人柄や人間性が感じられるような気がした。また、アンコールの2曲目は、背後の席に向かって歌ったことに驚き、感心させられたし、その配慮とやさしさに感動した。背後の席の観客たちは、どんなにうれしかったことかと思った。
 私は正面2階席から、ホセ・カレーラスの歌う表情を、オペラ・グラスで時々、見ていた。その歌声に酔わされるうち、ホセ・カレーラスが最高の美男に見えてきた。特に、情感こめて歌う時の深い瞳、深いまなざしに、たまらなく魅了された。写真より、テレビより、実物が一番、美男に見えると感じた。それは、もちろん、ホセ・カレーラスの歌唱に酔わされたからこそである。もっと若いころのホセ・カレーラスを聴いた人たちは、いろいろな感じ方をするかもしれないが、私にとっては、現在のホセ・カレーラスの歌声に、もう、この上なく魅了され、感動させられ、陶酔させられる、一番好きなテノール歌手と言いたいくらい、大好きな大好きな歌手になった。オペラは引退してコンサート活動だけで、あれだけ多くの観客がいて、1曲ごとに万雷の拍手、飛び交うブラヴォーの声、熱く盛り上がって観客総立ち、拍手喝采の賞讃の嵐を湧き起こすほどファンを熱狂させ、感動させ、陶酔させるテノール歌手は、ホセ・カレーラスの他にいないと思った。その感動と陶酔の余韻に、終演後もずっと浸ったまま自宅に帰り着き、眠りにつくまでホセ・カレーラスが情感こめて歌う時の深い瞳とまなざしが浮かび、その素晴らしい歌声が耳に残っていた。




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