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レベッカ (アメリカ・1940年) [陶酔させられた映画]

 原作は、ダフネ・デュ・モーリア。
 監督は、アルフレッド・ヒッチコック。
 主演は、ロレンス・オリヴィエと、ジョン・フォンテーン。
 原作の『レベッカ』も、面白い小説だった。
 由緒あるイギリス貴族のマキシムと、富豪夫人のアシスタントの若い女性との恋。
 マキシムに求愛されて結婚した彼女は、イギリスにある邸宅に暮らし始める。
 マキシムの先妻レベッカは亡くなったが、邸宅に亡霊となって棲み続けているような恐怖と不安に彼女は苦しめられる。
 けれど、健気(けなげ)に妻としての努力をしながら、マキシムの先妻レベッカの亡霊に怯える日々、彼を愛し続けて……。
 サスペンスのムードがラストに向かって濃厚になっていき、先妻レベッカの死の、意外な真相が明らかになって……。
 ラストで、象徴的な事件が起こって、感動的なシーンが……。
 最初に2人が南フランスのモンテカルロで出会うシーンの、ロレンス・オリヴィエの素敵なこと! ジョン・フォンテーンの清楚な美しさ! この2人のラブ・ロマンス、ラブシーンは、とても美しい。
 観終わった時、私は夢から覚めて現実に引き戻されたような心地がした。
 ヒッチコックの映画で、この映画『レベッカ』が一番好きになりそうな気がした。一瞬の雑念も浮かばないほど、この映画の世界に夢中で浸ってしまったからである。
 ヒッチコック41歳の時の作品。イギリスからアメリカに来て、1本目の作品である。ハリウッド映画第1作目の気合いや意気込み、のようなものも感じられた。翌年には『断崖』、その2年後に『疑惑の影』、その2年後に私の好きな『白い恐怖』『汚名』『パラダイン夫人の恋』と続く。50年代にも面白い映画がたくさんある。60年代にも70年代にもヒッチコックらしい面白くて洒脱なサスペンス映画がある。
 この映画『レベッカ』を観て、あらためて私はヒッチコックの感性、才能、実力、執着、エネルギーなどを感じさせられ、ヒッチコック映画をいっそう好きになった。

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